秋が嫌いな日本人というのは少ない

夏が終わって涼しくなってまいりました.

こういう時期を,おそらく大多数の日本人は喜ぶことでしょう.

「だって涼しいじゃない」「だって過ごしやすいじゃない」

ところが夏大好きで,「もう日本の四季の夏の部分だけ取り出して毎年生きていたい」と本気で冬眠願望がある俺は,秋という季節はそんなに好きではない.

嫌いという意味で言うなら,春が最高に嫌いなんだけど(アレルギー性鼻炎,息をするのがつらくて生きていくのがつらい),秋という季節はそれに匹敵するくらいのイヤさがある.

ちなみに,寒さという意味でいうなら冬が最も苦手なのだが,どうにもスキーができるのは冬だけで,これを外すことができないからなかなか冬のことを嫌いになれない.

いや,本当は嫌いなんだよ!

秋の苦手なところは,「どんどん寒くなっていく絶望感」と「夏が終わっていく哀しさ」だ.

妹などはよく「涼しくなって過ごしやすい」などと言っているけれど,俺は暑いのが好きなんです.

22歳までクーラーの存在しない家で育ってきた俺は,「高温多湿って結構生きやすい」と本気で思っている.今のご時世,自宅でクーラーを使わない人は結構いるだろうけど,最初からついていないという家は結構減っているはずだ.

中学校のとき,35人クラスで「家にクーラーがないという人」という質問を先生に投げかけられ,手を挙げたのは俺一人だった.

地球温暖化が進行して,もし日本が今よりもっと暑くなったら,お前だけ生き残るかもしれない」と言われたのを真に受けて,クラスで俺だけ生き残る妄想をしてみたけれど(中二病)さして面白くなさそうだった.

夏が好きなのはそれだけではなくて,とにかく元気になる.

子供のころはそれこそ外で遊ぶのが基本だったので,日が長く暖かい季節というのは最高だったのだけれど,そうでなくなった今でも全然テンションが高い.

泳ぐのもこの時期が本番だし,沢登りに行くのもこの時期が本番,暖かいから指はよく動くし,洗濯物は良く乾くし,野菜は美味いし,いいことづくめだ.

なので,秋はこの哀しさに耐えられなくて元気がない.

アニメもみんな最終回だしね!