アルス見終わりました!
いや楽しかったよ
結構オススメですよ
まだ2周目来てないからなんともいえないけどね
和声 第8回 「Ⅴ7thの和音(2)」
今回はⅤ7thの続きです
8.1 Ⅴ7th→Ⅵの連結
Ⅴ7thは次に絶対にTの音に移動しなければならないと言いました。
というわけで先週はⅠの和音との連結のお話だった訳ですが、
基のⅤ7thに限りⅠの他に基のⅥに進行することができます。
Ⅴ7th→Ⅵの連結でⅤ7thの上部構成音は
下から根音、Ⅶ、Ⅱ、Ⅳという順の和音を用います。
これらを密か開にして使います。
Ⅵへの進行の際の限定音の進行は前に説明した通りです。
詳しくは第7回を読み直してください。
そのため第5音のⅡの音は常に2度下行します。
そのときに後続のⅥの和音が標準配置じゃなくなっても、それは仕方ないのです。
先行和音→Ⅴ7th(先の上部構成音)の連結では共通音を保留しない。
上3和音はできるだけ下行させながら所定のⅤ7thにする。
8.2 Ⅴ7th→Ⅵの連結の実施方法
(1)
まず定型を見つけ出す。
D→Tの並びでバスの音がⅤ→Ⅵなら使えます。
(2)
定型以外の場所の和音設定をします。
(3)
和音が決まったら配置。
Ⅴ7thの和音配置には注意。
8.3 Ⅴ7th根音抜きの和音
この和音はⅤ7thでルートの音を省きます。
これを根音省略形体と呼びます。
それではⅤ7th根音抜きの配置と連結について
Ⅴ7th根音抜きは3種類の低音位を持ちますよね。1転~3転まで。
ここではその中で最もよく使用される2転のみを取り扱います。
1転および3転については後ほど。
Ⅴ7th2転根音抜きの上部構成音は2通りある。
a. 3種の構成音、Ⅶ、Ⅱ、Ⅳを全て使う。
b. 2個の第7音Ⅳと1個の第3音Ⅶを使う。
Ⅴ7th2転根音抜きを使うときの定型は次の2通りである。
いずれもD→Tである。
①Ⅱ→Ⅰ
②Ⅱ→Ⅲ
(1) 上部構成音aによる配置と連結
この場合の配置は3通りに分けられる。
・第3音が高音位になる密
・第5音が高音位になる密
・第7音が高音位になる開
もちろんこのときもⅤ7thの限定音の進行は今まで通りである。
※2つの和音は配分転換になる。
Ⅴ7th2転根音抜き→Ⅰ1転では後続のⅠ1転の上3和音に第3音が含まれることになるが
これは許される。
※Ⅴ7th2転根音抜き→ⅠorⅠ1転では第7音Ⅳが内声にある場合に限り、それを例外として2度下行させてもよい。
(2) 上部構成音bによる配置と連結
この場合は第7音が高音位になるオクターブ配分となる。
ここで連結した場合2個の第7音は
・片方は2度下行
・もう片方は2度上行
する。
しかしソプラノに置かれた第7音は上行できない。
第3音は今まで通り2度上行する。
(3) 2転D和音の先行和音についての注意
・Ⅴ2転は第6回、6.2のaとa'の中でしか使えない。
・Ⅴ7th2転は先行和音がⅠかⅠ1転、またはⅡの場合のみに使うといい。
・Ⅴ7th2転根音抜きは先行和音の制限はない。
と、今日はここまでです。
これで一応Ⅴ7thは全て終わりました。
次から9thの勉強に入りましょう。