これは,スキーに行ったときに話していた他愛もない話です.
近年,スキーというのはレジャーとしてそれほどメジャーな地位を獲得していない.
ここ20年スキー人口は減り続けているし,スキー場の経営状態も大抵よろしくない.
したがって,その周りに隣接する冬の宿泊者をメインターゲットとするお宿も,芳しくはない.
そんなお宿,安いところをものすごく頑張って探せば,確かに存在するのだけれど,ホームページすら存在しない宿もかなり多い.
しかし,最近では「じゃらんに載ってないと,そもそも新規の客はほぼ来ない」と言われるくらい,みんなネットで探してくる.
これが現状.
そして,俺たちは宿が求める機能くらいを盛り込んだホームページくらいならすぐに作れるくらいに,無駄に大学院まで来た.
さらに,スキーが好きだ.
冬の間はスキーをやらせておけば,文句も言わず雪国に引きこもっているだろう.
だから,宿代をタダにしてもらって,完成したときにちょろっとリフト券代が稼げるくらいをいただいて,合宿を繰り返すというのはアリだ.
リフトが営業している時間にゲレンデに出させてくれればサクサク作るよ.むしろナイターだけでも十分だよ.
というのを渡り歩いたら,1シーズンいけるんじゃね?
ほら,俺たちネットとスキーがあれば,冬を越せるじゃない.
というかアレ,これってスキーやる必要あるのかな.
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スキーは成功報酬を安く上げるためのエサとなって俺たちに働きかける.
でも,実際のところはスキー場付近のお宿というのはそこまで切迫しているのか怪しい.
そもそも今から新たに「この辺スキー場多いし,宿でもやろうぜ!」という人はかなり少ない.
だから今のところ,こういう宿は惰性でやっているに過ぎない.
そして,どこもそんなに若い経営者じゃない.というか,ホームページがないくらいの宿なのだから当然なのだけれど.
そうすると,後継ぎ問題というやつがあって,結局後を継ぐ人がいないのであれば,新規の客を今から寄せることは,それほど重要なことではないのかもしれない.