就活ぶっこわせデモの話をするときに,俺は「一緒に就活している同世代が敵になる」と言った.
そして敵対してくる人たちは「就活ぶっこわせ,なんて変なことを言っている奴は,就活に失敗した人間がやっているに違いない.こんなことを考えていればそりゃ就職できなくて当たり前だろ.」と思ってかかってくる.
同じように,ベーシック・インカムの話をすると「そんなことを言い出す奴は働きたくないヤツだけ」と思ってかかってくる.
だけど,俺は別にそんな話がしたいわけじゃない.
少し弁護させてもらうなら,就活ぶっこわせデモの主催グループの中には,まだ就活という舞台に立っていない,大学生でいうなら2年生以下の人も混じっている.
もちろん,就職先が決まっている人もいる.
そして,実はそんなことはどうでもいいのだ.
「就活が変だ」という話をしている人たちに向かって「お前たちは就職できない」と言っても,それは単に他人を攻撃しているだけで,話し合おうなんて気が感じられる言葉ではない.
小学校の野球クラブの会議で,何か意見を言ったら「そんなことを言うのはあなたが教職だから」なんて的外れなことを言い出す,どっかの母親と同じなのだ.
どちらかといえば,俺は面白そうだから,就活の話もベーシック・インカムの話も聞いている,やじうま的立ち位置なので,俺自身もあまり攻撃的なことは言えないけれど.
でも,ちょろっとあの放送を見ただけの立場から言わせてもらえば,俺につっかかってくる人よりも,まだ2年生なのにあの活動をしている人たちの方がよっぽど就活という事情に詳しかった.
さて,
相変わらず寒いのが極上に苦手で,いつ俺は沖縄に移住するんだろうか,とか真面目に考えています,こんばんは.
実際のところ,寒さは苦手で,高温多湿ウェルカム!なんですけど,スキーはやめられないという,これが自己矛盾!みたいな趣味を持っているので,なかなかサクッと移住はできそうにないですね.
雪が降ったみたいですけど,そういう危ない日は家から出ないのが得策ですよ.
というわけで,一般意志2.0を読みました.
読みやすい本だと勧められたけど,まぁ確かに読みやすいことは確かだ.
だけど,なんかくどい.
この厚さにしては,同じことを繰り返すばかりで,その立証や実例をいろいろな方面から載せているだけで,最後まで読んでも,それほど大量の情報量があった気がしない.
だから読みやすいといわれるのかもしれないけど.
ルソーの一般意志をもじった形のタイトルになっているので,主張することは政治的なものの話がメインです.
俺が読んでいるからといって,決してアニメの話なんぞではありません.
ルソーの一般意志もしっかり説明してくれるし,そのあたりは,読みやすいという評価は正しいのか.
そういう背景のことは何も知らなくても読めます.
おそらくくどいと感じるのは,これがもともと連載もので,本になるときに一つにまとめたからでしょう.
俺はあまり学術書っぽいものを好まないので,こういうテイストで全然よかった.
むしろ最終章の夢の話くらいに収まっているものの方が読みやすい.
非常に面白い比喩として,ミクシー型民主主義,グーグル型民主主義,ツイッター型民主主義,という言葉が出てくる.
気になる人は読んでみてください.
ただ,グーグル型民主主義みたいな話は,確か小飼弾あたりがいつだったか言っていたことだと記憶している.