攻殻機動隊ARISE見てきた

攻殻機動隊ARISEを見てきました。

ちなみに見始めてから知ったことなんだけれど、これってシリーズものなのね。

普通に11月30日に第2話公開するみたいですよ。

攻殻というだけで、なにやら見に行かなければならない気がしてしまうのは、おそらく随分昔にかけられた洗脳のようなものだと思う。

予告やPVを見ている限り、別にお金払ってまで見に行くものとは思っていなくても、「攻殻だから」という理由で見に行かねばならぬ。

見始めれば、攻殻だからこそ、冒頭はヘリから入るわけだ。

そこはもうお約束みたいなもので、安心感すらある。

ただ、声優陣は総入れ替えになっているし、キャラクターデザインもすべて変更されている。

だからいろいろ言いたいことはあるし、こういうところで期待値が削がれている感じもする。

坂本真綾は好きな声優ではあるのだけれど、田中敦子の後釜に入れるべき声なのか?

流石に黄瀬和哉が監督するだけあって、アニメーションの動きはいいしカット数も多い。

西尾鉄也がキャラクターデザインしているだけあって、顔までよく動く。

しっかり見ているとアニメーションの表現的には素晴らしく手が込んでいる。

確かにこれだけのものを作れれば、スタッフはついてくるだろうと思う。

ただ、ただ、脚本は冲方丁なんだ。

画面的な演出はすごく面白そうに見えているんだけれど、どうも話は別段面白くない。

というか、わかりにくい。

そこは画面に説明させればいいだけのことで、台詞で全部言わなくていいし、言わせるんだったらそんなに待たせて難しいこと言わせないでほしい。

ストーリーはすごく冲方丁っぽいから、そこまで没頭して見る話にもなっていない。

あと、Stand Alone Complexの存在は無視したのだろうか。

完全にあの作品や、Ghost in the Shell以前の物語を描いているので、過去の話になっているわけだが、前作との整合性は取らないという方向性なのか。

例えば、2ndGIGでの回想では、少佐はバトーよりも先に石川と出会っている。

パズについても出会いの話が描かれている。

そして少佐の全身義体に至っては、クゼの過去話に合わせて出てきている。

このあたりのことと整合性を取る気は、多分ないらしい。

いや、今回の第1話だけで完結するなら、なんとかなりそうな気がするが、第2話あるんでしょ。

まったく新しい作品として見れば面白いのかもしれないけれど、そんなにオススメできる作品でもなかったです。

あと、1時間作品なので上映回数多いんです。

そのせいでレイトショーまで人が来ないのかもしれないけれど、公開2日目にしてガラガラでした。

大丈夫ですか、コレ。