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もうテレビなんていらない

去年の11月にNHK音楽祭に行った.

指揮:ウラジミール・アシュケナージ

ピアノ:エフゲニー・キーシン

シドニー交響楽団

ショパン ピアノ協奏曲第1番

ラフマニノフ 交響曲第2番

NHKホールで行われたこの公演は,後日NHKにてテレビ放送されていた.かなりいい演奏だったので実家に電話してそれを録画しておいてもらった.

一人暮らしをする自分の部屋で見るためにと,HDDレコーダーに入っているそれをDVDに焼いて,持ち帰った.

ところが,見られない.「保護されてる」と警告が出て再生できないのだ.

「来月からNHKの受信料は払うな」と実家に電話したくなる衝動を抑えて原因を調べてみたのだが,ファイナライズされていない可能性が残っていた.「保護されている」ということは,録画したHDDレコーダーであれば再生できる可能性が高い.

というわけで,もう一度実家に帰り再生してみると再生できた.しかし,未ファイナライズではなかった.もう一度HDDにコピーしなおすことも出来ず(=焼き直すこともできない),結局そのDVDは実家のテレビでしか再生できない.

さて,これ,PCでマウントできるということはものすごく頑張ったら映像を抜き出せそうな気はしている.そこまでやるかどうかは別にして.

でもそれ以前に,あまりにも不便すぎる.もともとテレビはほとんど見なくて,どちらかというと嫌いなんだけど,さらに嫌いになった.

このNHK音楽祭にしたって,コンサート当日はちゃんと聴きに行っていて,9000円+発券手数料払っているんですよ.これだけでクラウドシティに1年間住める.そして,実家はNHKの受信料も払っているしBSの受信料だって払っている.でも,結果的に俺はその映像は実家に帰って実家のテレビでしかもう見ることができない.

録画した番組のコピー回数を制限することで,それほどテレビ局や番組制作の利益が得られるのだろうか.もし,そうだとするなら,せめて売れ.

こういう,たまにやる良質なクラシックは,まず間違いなく販売されない.オンデマンドでも,ごく一部しか販売されていない.見る人が少ないし,時間は長いし,いいことがあまりないのだが,だとしてもコピー回数を制限して,なおかつ売らないというのであれば,そんなものはもういらないんですよ.そこまでひどい扱いであるなら,もうそこから離れるしかない.

もうずっと,2004年のウィーンフィル来日公演(指揮:ワレリー・ゲルギエフ,ピアノ:イェフィム・ブロンフマン,曲:ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番)がどこかで売られていないかと探し続けているんだけど,一向にない.結局,当時運良く録画していた人がニコニコやYoutubeに流した映像を見ている.もちろん,売ってくれるのであればそのほうが音質が全然いいので買うと思う.でも,ここまで売られていなければ,もうこの先売られることはないんだろう・・・・・・.

コピーを制限するのも,ダウンロードを違法化するのも,それで正規の利用で不便を感じないのであれば文句を言う立場ではない.

だけれど,売らないというのは,少人数が好んで見ているような番組にとっては不便が増えているだけで,そういうジャンルから離れていくしかない.そういうジャンルは,録画してもそのテレビでしか見られず,結局Youtubeよりもニコニコよりも,ただひたすらに不便なだけ.いっそ最初から放送されないほうがまだ精神衛生上よろしい.

まぁもともとクラシックの演奏動画なら,Youtubeにかなりいっぱい上がっていて国内外問わずそこで見るのが今一番いいです.あとは,図書館に行くとCDがかなり揃っているのでおすすめ.楽譜だってほとんどIMSLPで手に入るのだから,金をかけるのだとしたら生演奏のみに集中してかけるべきです.

というわけで,俺はどれだけ使う予定のない金が余っていたとしても絶対にテレビは買わないと決意した.

「若者のテレビ離れ」と言われている若者たちの中でも,突出してテレビを見なくて,もう実家暮らしではなくなったから年間テレビ視聴時間が20時間を切るレベルなんだけど.これからも積極的にテレビから離れていこうと思います.

ちなみに今年のNHK音楽祭は,アリス・紗良・オットとか,ゲルギエフとか気になるんだけど,行きません.