新しくPCを自作した2024年

2018年に買ったBTOのPCが壊れた(おそらく電源の寿命)ので,新しくPCを組むことにした.個人用のPCはBTOで買うことが多かったのだけれど,いい加減自作したくなったので今回は自作にした. 自分でパーツをかって自作するのは初めてじゃないか?

だいたい完成

ハードウェア構成

CPU

前のがRyzen 2700Xだったのだが,Ryzenは継続していく.Ryzen 9000番台はまだ売ってなかったので7000番台.7900Xにするか7700X止まりでいいか,だいぶ悩んだのだが結局7900Xにした.コア数が多いのはメリットでしかない.

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CPUクーラー

ここはCPUと一緒に悩んだ点で,7900Xは公式で水冷クーラーをおすすめしている.なので7900Xにするのであれば,簡易水冷にしようと思っていた.逆に7700Xであれば,まともな空冷クーラーだけで冷やせそうだったので,noctuaの空冷クーラーにしようと思っていた.いずれにしろ,PCケースもちゃんと考えないと入り切らないので,ケースも吟味する必要がある.

最終的に7900Xを決断したので,簡易水冷.NZXT Kraken 280にしている.光らせる必要はないし,ラジエーター部分に豪華な表示とか求めてないのでEliteにはしていない.

nzxt.com

360にするか280にするか悩んだのだが,DVDをまだまれに使うこともあり,5インチベイを入れることを考えると280になった.360mmラジエーターと5インチベイを同居させるにはフルタワーケースを用意しないと無理そうだった.

水冷クーラーつけた

ケース

これらに合わせて280mmの簡易水冷が収容可能なケースにする必要がある.できればミドルタワーくらいということでFractal Design Define 7

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CoolerMasterのMaster Box CM694と悩んだのだが,CM694の場合,ラジエーターをフロントに置く場合はドライブゲージを取り外す必要がありそうだった.つまり280/360の場合はトップにラジエーターを設置する必要がある.

逆にDefine7の場合は,280/360のラジエーターをトップに設置する場合に5インチベイが置けなくなり,フロントに280を設置する場合は5インチベイを活かすことができる.

この辺が決め手になり,フロントラジエーターにしたかったのでDefine7になった.

どうせPCは足元置きで中身は見ないので,クリアパネルは不要.

背面側の配線

また,このケースはカスタマイズ性が豊富で素晴らしい.マニュアルが公開されているので,買う前にどのような配置が可能なのかをすべて調べることができたのもポイントが大きい. フロントに280mmのラジエータを設置した状態でも,5インチベイとサーバーレイアウトにすることができる.未だに結構HDDが残っているので,2.5インチ/3.5インチは多いほうが嬉しい.トップにラジエーターを配置したときのように,マザーボードとの干渉を気にする必要もない.

マザーボード

Ryzen 7000番台対応のものはB650, B650E, X670, X670E.

価格的にはB650を買うか,X670Eにするか,という選択肢だった.B650EもX670も売ってる数が少ないのと,金額的には結局X670Eを買うのとあまり変わらない金額になった.

gazlog.jp

今回はSATAポートが多いX670Eにした.

メーカーはASRockに慣れていたので,ASRockで.

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メモリ

マザーボード的には5600MHzが動きそうだったのでこちらを.

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16x2の32GBにするか,32x2の64GBにするかちょっと悩んだ.今まで32GBだったのだが,若干増やしたい気もした.ゲームはあまりやらないし,そんなにメモリ使うこともないので32GBで足りるだろうと思えなくもない……のだが,日常的にkindを起動するし,最近そこでCassandraクラスタとか動かしたりするので,32GBを使い切りそうな予感もしていた.というわけで64GB.

SSD

マザーボードのM.2はPCI-Express Gen5をサポートしているのだが,まだあまりGen5のNVMeが出回っていないのと,Western Desitalにしたかったので

kakaku.com

こちら. 500GBくらいでよかったけど,あんまり売ってないので1TB.

GPU

実はあまりゲームをやらないので,GPUはそんなに求めていない.ここは自作を選んだ一番大きなところで,上記のようなスペックにこだわってBTOを探していくとどうしてもハイエンドなゲーミングPCが選択肢になってしまい,当然GPUも高いものになってしまう.しかし,そもそもあんまりゲームをやらないのでGPUに課金しても嬉しいことがない.

Ryzen 7900XはGPU内蔵しているので,もしかしたら内蔵GPUでも十分だったかもしれん. ただ,ディスプレイ自体はちょっとでかくて解像度を求めるので,若干GPUっぽいものがあると嬉しいかな程度の気分でRTX-4060である.

www.gigabyte.com

ATI RadeonではなくGeForceにしているのは好み.昔の記憶で,Radeonのドライバーは苦労した思い出しかない.最近のamdgpuはもしかしたらマシになっているかもしれないが,それでもドライバは不安なので安心のnvidiaにしている.

DVDドライブ

古いBTOのPCから奪い取った.

電源

以上の構成を考慮して,850Wくらいあれば十分だろうという判断.

jp.deepcool.com

80PLUSあれば大丈夫でしょう.

OS

いつもどおりManjaro Linuxを入れる.

OSを入れたら起動時にやたら待たされる.起動時のパラメータをquietからtextに変更してみると

A start job is running for journal service

が複数回出ており,合計1分待たされてる.

さらにdmesgを確認していくと

 usb 1-12: device descriptor read/64, error -110

というエラーが大量に出ている.

これはおそらくどっかのUSB接続されたデバイスに問題があると判断し,全部切断. 犯人はマザーボードに接続されていた,ケース全面のUSBのコネクタ.こいつの接続が甘かったらしく,ケーブルを外したらエラーが消えて起動が通常の速度に戻った.というわけで,指し直したところ無事この症状は改善した.

というわけで完成.