以前Ubuntuのアップデートマネージャで通知されたものを,よくわからないうちにアップデートしないように,バージョンの固定をやる方法を紹介したと思う(別記参照).
今回も同じく,うっかりFireFoxか何かのバージョンアップをしたところ,見事に失敗した.
FireFoxでFlashPlayerが動作しない.
通常,UbuntuのFireFoxでFlashPlayerを使う場合は,ソフトウェアセンターで「FlashPlayer」と検索すると出てくる,FireFox用プラグインを入れれば動作する.
ところが,今回の場合これを入れたり削除してもまったく状況が変わらなくなった.
こういうのは,やっぱり自分で管理できた方が安心ですよね?
なんでこういう面倒臭いことになるのかというと,AdobeがLinux版のFlashPlayerの開発を打ち切りにしたため,11.2が最終版となってしまっているのです.
まず,ソフトウェアセンターでもSynapticでもいいですが,FlashPlayer関連のものをすべて削除します.
そんなにいろいろなところにファイルを作っていないのですぐに終わると思います.
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
で,AdobeのFlashPlayerのページから「tar.gz」という拡張子のファイルをダウンロードします.
これを解凍すると,「libflashplayer.so」というファイルが出てきます.
$ tar zxvf install_flash_player_11_linux.tar.gz
この.soファイルがFlashPlayerの本体です.これをブラウザから認識できる場所に配置することで,FlashPlayerが使えるようになります.
俺の場合,「/usr/lib/firefox/plugins」が空っぽになっていたので(これが原因なのですが),ここにlibflasyplayer.soをコピーしました.
ルート権限を使わない場所ならば,「~/.mozilla/plugins」でも構いません.そこにコピーしてシンボリックを作成しましょう.
$ mkdir ~/.mozilla/plugins
$ ln -s /home/[user]/flashplayer/libflashplayer.so ~/.mozilla/plugins/libflashplayer.so
これでFireFoxでFlashPlayerが使えるようになりました.
ちなみに,一度すべて削除してしまっているため,ほかにOperaなどのブラウザを使っていた場合,そっちもFlashPlayerが動作しなくなっていると思います.
Operaを起動し,「ツール」→「設定」→「詳細」タブの「コンテンツ」項目の中に「プラグインオプション」があります.
そこに,同じく「libflashplayer.so」があるディレクトリを追加しましょう.
ほかに,FlashPlaeryっぽいものを認識しようとしているディレクトリがある場合もあるので,作成したリンクを最上位にするか,削除しましょう.
で,Operaを再起動したところ正常にFlashPlayerが動作しました.
基本的に,バージョンが古いものや,64bit版などはなかなかソフトウェアセンターでは難しいので,libflashplayer.soさえ手に入れられれば,この方法でいけます.
参考:
http://webos-goodies.jp/archives/install_flash_player_linux.html