echoでpongo2のtemplateを使う

Goのウェブフレームワークとして最近はechoを使っている． echoはmiddlewareも充実しているし便利なのだが，いざhtmlを吐き出そうと思うと，echoがサポートしてくれることは少ない．

jsonを出している限り，あまり困らないのだが．

そこで，以前使っていたpongo2というdjango風なテンプレートエンジンを使おう，というか使っていた．そのときに，github.com/echo-contrib/pongor というのを使っていたのだが，このパッケージが最近github上から消えた．

完全に404だ．

仕方ないので自作する

というわけで，このくらいは自作しようと思って自作した．

github.com

実は他にもいくつかコレ系のパッケージはあるのだが，必要なこととして，

カスタムのpongo2-addonsが提供するfilterを登録できること
テンプレートの探索ディレクトリを任意に設定できること

というのが要件としてあって，これを満たすものが見つからなかった．

というかみんなgolang大好きだけど，テンプレートエンジンとかどうしてるの？素の html/template だけだと，いろいろ大変じゃない？

使い方

READMEの通り．

import (
    "github.com/h3poteto/pongo2echo"
    "github.com/labstack/echo"
)

func main() {
    render := pongo2echo.NewRenderer()
    e := echo.New()
    e.Renderer = render

    e.GET("/", func(c echo.Context) error {
        // index.html.tpl is located in templates/index.html.tpl
        return c.Render(http.StatusOK, "index.html.tpl",  map[string]interface{}{"title": "Index"})
    })
    e.Logger.Fatal(e.Start(":1323"))
}

ちなみにデフォルトだと ./templates からテンプレートを探してくる．

変更したい場合は，

render.AddDirectory("server/templates")

とかしよう．

同じくfilterの登録も，

render.AddFilter("filterName", customFilterFunc)

とかすればいける．注意点として，pongo2はタグがついている3.0.0ではなくmasterのソースを使おう．

goなので，そのへんはちゃんとgithubのmasterをつかうようになっているとは思うが，depで依存解決するときなど注意だ．

filterについて

このpackageではないのだが，filterについて少しだけ注意点がある．

import (
    "github.com/flosch/pongo2"
    _ "github.com/flosch/pongo2-addons"
)

func customFilterFunc(in *pongo2.Value, param *pongo2.Value) (out *pongo2.Value, err *pongo2.Error) {
    // ...
}

というようなfilterを作ると思う．ただ，flosch/pongo2-addons が依存している，russross/blackfriday が最近更新され，v2.0.0が出ている．

それによって，russross/blackfriday のv2.0.0では，現状の flosch/pongo2-addons が動かない（masterにはまだその変更が入っていないため，masterなら動く）．

https://github.com/flosch/pongo2-addons/blob/master/filters.go#L43

ここで，エラーが出る．

# github.com/h3poteto/fascia/vendor/github.com/flosch/pongo2-addons
vendor/github.com/flosch/pongo2-addons/filters.go:43:35: undefined: blackfriday.MarkdownCommon

そのため，現状これを動かすためには，dep等で明示的にblackfridyへの依存とバージョンを明記しておこう．