みなさんさようなら!
かってに改蔵アニメ化決定にともなって、
主に絶望リスナーの間では大騒ぎでした。
予想通りMAEDAXは「アニメ化決定情報」の公開日を知らされていなかったようです
もちろん新房×シャフトなんですが
これからキャストの決定などに一喜一憂するんでしょうね
ウーミンナイトやらないかな!
さて、1月スタートのアニメをまた少し見たんですが、
それについての感想を書こうと思います。
感想、というのは個々についてのレビューじゃなくて、感想なんです。
新作アニメを見渡してつくづく思うのは、かつて決してなくなることがなかったロボットアニメが本当に少なくなったということ。
ロボット系アニメとしては、ISなんかは割とメカっぽいけど、70年代、80年代のロボットアニメを見てきた人にとっては、こんなのはロボットじゃない。
俺がみても、「アップルシードにこんなのでてきたよね。」とか、「俺は強化外骨格の方がいいなぁ。」とか思うだけで、「あ、ロボットアニメ」とは思わない。
ロボット系といったのは、純粋に人が乗り込んでいる、ガンダム型のロボットじゃなくても、それっぽいもの(たとえば強化外骨格みたいなやつ)も、一応含んでいるという意味で、ロボット系と呼んでいます。
70年代のロボットアニメというのは、
・主人公が熱血
・主人公だけなんかすごいロボットに乗っている
・そのロボットがあれば敵が無数にいても無敵!
・毎回敵はよくわからない理由で攻めてきて、毎回負ける
・主人公が正義で、敵は絶対に悪
というとてもわかりやすい流になっている。
これがガンダムで一度変革が起こる。
アムロ君を見ればわかるが、彼はとてもネガティブ。熱血なんてかけらもない。いじいじいじいじ。
敵はジオンなのだが、これが絶対に悪とはいえない。むしろアムロ君が共感できるのはジオン。
ガンダム一体だけいても、圧倒的な強さにはならない。むしろ戦争になればガンダムだけではどうしょうもない。
等、今までのロボットアニメにない展開を見せた。
さらに二度目の変革が、新世紀エヴァンゲリオンだ。
・主人公がネガティブ
・敵が絶対に悪ではない
あたりはガンダムと同じだった。
新しい展開として取り入れられたのが、ヒロインの存在感のデカさ。
かつてのロボットアニメにおいて、基本的にロボットに乗るのは男である。
女の子というのはたいてい、エヴァでいうなら、ミサトさんが限界ライン。普通なら伊吹マヤ(オペレーターやってる人)くらいまでで、主人公と同じメカに乗り込んで敵を倒したり、主人公の盾になったりはしない。
まぁ綾波みたいなタイプのヒロインが流行りだしたのもこのころ。
ここまではまだロボットという形で出てきていた。
しかし、2005年以降、ロボットアニメが激減する。
これはロボット系としていいのかわからないが、コードギアスというアニメがある。
2006年放映のこのアニメ、設定が複雑でいろいろとめんどくさいのだが、とりあえずロボットが出てくるくせに全然ロボットアニメじゃない。
主人公は、弱い。正直、ロボットに乗って戦うシーンなんてほとんどない。
戦争はあるのだが、主人公は策を練っているだけで、自分から戦わない。
ロボットに乗って敵を倒すのは部下だったりで、まったく戦闘能力がない。
ろくなロボットアニメがないことに反抗するように出てきたのが、グレンラガン。
これはとりあえず熱血。
70年代ロボットアニメの熱血っぷりを取り戻すがごとく、ものすごく熱いアニメだ。
敵については少し複雑になっていて、話の展開が面白くなっているが、主人公の乗るロボットは最強である。
敵の軍団の中に飛び込んで行って一人で大将を倒すくらい、強い熱血アニメになっている。
そのあたりを境に、本当にロボットアニメはほとんど放映されなくなる。
2009年、2010年、2011年、あたり、ロボットアニメは本当に少ない。
ちょっと無名、マニアックなのがすべて消えて、
00やマクロスや綺羅星みたいな、すごく話題になっていて、流行っているロボットアニメだけが残っている。
代わりに増えたのが、なんか体の一部にメカっぽいものを取り付けたり、ロボットとはいかないまでも、もう少し軽いモノに乗って戦うアニメ。
しかし、それもどんどん浸食されて、かつてのようなロボットアニメではなくなっている。
パイロットが女性だったり、むしろ女性の方が強いのが当たり前だったり。
これはISのこといってるんですよ。
ISはもう、女性しかいない。
おそらく、最近流行っている
・女の子ばかりの学校に入学
・女の子がある日突然うちに居候
・とりあえずヒロイン可愛くしてツンデレ
・あと無口キャラ
という要素を入れるのに、ロボットアニメというのは非常に不向き。
どう頑張ってもこの要素をポンっと放り込めない。
だから、ロボットの方を変えているんじゃないなぁ。
ロボットアニメ層を手放したくないんだけど、近年のオタク文化には沿わないところを、無理やり修正。
で、結局あまり面白くないアニメになっている。
俺はロボットアニメはあまり好きじゃないんですが、こういうアニメはもっと好きじゃないです。
それと、作る側も視聴者側も、もう飽きてきたのかもしれませんね。
ロボットが登場して、主人公がそれに乗り込んで戦って・・・というストーリーや、ロボットのバリエーション、設定などが、もうやりつくされている。
まぁさすがに70年代からの手法だから、十分やりつくされているとは思うんですが、そういうのに飽きてきたんじゃないでしょうか。
ガチのロボットじゃなくても、なんかそれに準ずるものでいいかな、という空気が見え隠れする。
それで面白いんだったらうれしいんですけどね。
まぁなかなかそううまくは行かない。
魔法少女とゾンビホラーを混ぜ合わせても、話がそんなに面白くならなかったように(これはゾンビですか?参照)
これならまだまだ2005年までの、変なロボットアニメをちょいちょいやっている方がよかったなぁ。
なかなか全部なくすというわけにもいかないと思うんですよ。
やっぱりロボットアニメ好きなオタクはいっぱいいるし、SFアニメが減っていくのはなんか悲しい。