日本ひきこもり協会幹部候補生の日記

ひきこもり。 今、日本には引きこもりがたくさんいる。 彼らは自宅や自室にこもり、そこから出ようとしない。 社会活動に参加せず、家族以外の人との交流をほとんどせずに過ごしている。 しかし、ひきこもりの活動というのは、社会活動を拒絶するくせに、周囲の社会活動無しでは成り立たないというジレンマを伴っている。 つまりは、現代社会では、家族が働いていなければ俺は引きこもることができないのである。 さて、 お盆にひきこもりをしてきた。 期間は短い代わりに、そんじょそこらの引きこもりとは違う、ハードな引きこもり生活をしてきた。 しかも周囲の社会活動を必要としない、高等な引きこもりをしてきた。 俺に言わせれば、現代社会のひきこもりたちはヌルイ。 部屋の扉一枚、玄関の扉一枚、壁一枚で区切られ、すぐ外には人間社会が広がっているような場所で、何が引きこもりか。 そんなもの、本気になれば5秒で蹴破られる。 そんな危険な場所では、正常なひきこもり活動が送れないではないか。 というわけで、 八久和川に行ってきた。 八久和に入る道は2つ。 ダムから延々徒渉するか、山を越えるか。 今回は山越えで入った。 まず、車で山形県、月山ICまで行く。 そして大井沢という郷から、山を丸々一つ越えて、八久和川に入る。 車を降りてから、川に降りるまで、歩き7時間。 背中の荷物は20kg。 まず間違いなく、人間との交流を必要としない。 代わりに助けも来ない。 実に素晴らしいひきこもりライフである。 ようやく山の頂上。 ここまで登り5時間。 天狗小屋は綺麗。 ここから尾根を下ること2時間。 ようやく八久和川に入れた。 1日目はここで幕営。 2日目、呂滝までテント場を移す。 八久和レベルの沢ともなれば、泳ぎは当然出てくる。 予想した通りの廊下で、そこはイワナと並んで泳いだ。 ちなみに泳ぐと、水を吸ってザックの重さは3割増し(体感)になる。 へつりのレベルも高ければ、巻き道もしっかりついていない。 呂滝手前で幕営 これが有名な、八久和の呂滝。 3日目もここで引きこもり。 ここは魚はでかい。 これで33cm。 一番大きかったので、35cmまで釣れた。 いやはや、生魚ばっかり食ってて飽きてきたので、イワナでしゃぶしゃぶしたら、めちゃくちゃ美味かった。 今度から献立に入れておこう。 釣り上って西俣出会いまでは行きました。 上の方は雪渓がすごいな。 夕暮れ時、呂滝で魚が出てくるのを待ちながら、1時間半ひたすら川を眺めたりしていた。 夜は焚き火しながら、塩焼きに酒。 天気が良くて星もよく見えていた。 これ以上何が必要なんだろう(しいていうなら蚊がうざい)。 そんな感じで前泊1日、山中3泊4日の引きこもり生活をしてきました。 疲れた。 すごく疲れたし、またしても腕が傷だらけ。 引きこもりの活動も大変だ。