今,俺の家のPCはデュアルディスプレイにしてあります.
一つのPCに画面を二つつないで,豪勢にカタカタしているわけですね.
再生するのがアニメばかりなら別に片方いらないじゃん,という突っ込みはもう十分いただいているので間に合っております.
この画面,実は両方とも友達にもらったものです.
その片方,Acer AL1916Wの調子が悪くなった.
画面の電源を入れると,まずAcerロゴが出る.そしてPCからの信号を受信して画面を表示しようとするのだが,一瞬表示されたとたんに「プツン」と表示が切れ「信号なし」状態になる.
そして再び電源が入り,ロゴが表示され……を繰り返す.
PCを再起動したり,何度か電源をオンオフしたりしているとなんとか映る(こともある)のだが,これがほとんど復旧不可能になってきた.
さて,
PCのケースを開けるなんて俺たち理系大学生にとっては訳はない.怖いことなんて何一つない.
某声優,新谷良子はかつて,「静電気がアレだからパソコンの箱開けるときは服着てちゃダメなんだよ」という助言(by田村ゆかり)を真に受け,全裸でメモリ増設をしたらしいが,そんな話を笑って流せるくらいに慣れている.
だがディスプレイというのは未知の領域だ.
PCのパーツなら,バラバラに買ってきて組み立てる人も結構いるだろうが,画面のパネルやら電源やらをバラバラに買ってきて組み立てる人は,いないと思う.
当然,「修理」という言葉が頭に浮かんで調べてみたら,2万円もするじゃないですか.
流石友達にもらって,保証書もなければサポートもとっくに切れている製品だけはある.
これは新しいものを買った方がどう考えても得なのだが…….
面白くないじゃない.
せっかく友達がくれたんだよ.まだ1年しか使ってないのに,これをごみとして出すのは申し訳ないし,面白くない.
というわけで,自分で直すことにしてみた.
相変わらずこういうときには目を輝かせて睡眠時間を削ります.
まず,土台と本体の接合部のカバーを外す.
これは爪で止まっているだけなので,マイナスドライバーを隙間に入れて,爪を探してこじ開ける.
土台と本体はねじ止めなので,ドライバーで外す.
次が難問.
カバーを外すのだが,これは骨が折れる.
カバーは爪で止まっているのだが,なにしろ19インチ.カバーの溝にマイナスドライバーを入れて少しずつ爪を外していくのだが,でかくて爪が一体いくつあるのか,どこにあるのかまったくわからない.
半ば強引に,無理やりはがすと,金属製のカバーがお目見え.
邪魔になりそうなケーブルを外し,このカバーをはずすといよいよ基盤が出てくる.
基盤はカバーにねじ止めだったので,ねじを全部はずして,フラットケーブル等を外し,電源周りの基盤だけを取り出す.
原因発見!
コンデンサが2つぷっくりと膨れている.
症状から言って,明らかに電源系だったので予想通りといったところでしょうか.
学校に行き,ハンダでコンデンサを外す.
さすが理系の大学だけあって,この辺は頼るツテが多くて非常に助かります.
大体どっか研究室探せば,ハンダ付けがえらく得意な友達がいて,余ってるコンデンサがいっぱいあったりします(うちの研究室にもありました).
というわけでコンデンサを付け替え,無事終了.
あとは組み立てた通りに元通りに戻すだけ.
ありがちなパターン:組み立てたらねじが一個余った.
で,無事画面は起動しました.
問題なく動作します,よかったです.
ディスプレイのトラブルは,大体以下の4つくらいに分類されます.
①液晶周り,I/O周り:ずっとホワイトorブラックアウト,ノイズ交じり,画面ゆれなどの症状が多いです
②バックライト周り:うっすら映像らしきものが画面に映る(バックライトが点かなくても液晶は動くため) 画面が点滅する,映像が変色する,明るさむらなど
③電源周り:画面に一瞬映像が映るがすぐ消える,電源を入れた直後は点かないが少し時間を置くと点く,気温が低いと電源が入らない
④その他:画面にノイズが入る,色が単色になる
でもまぁ,コンデンサを交換すれば大体直る(らしい).
参考にしたサイト.
http://blogs.yahoo.co.jp/super_noborin/62329528.html
http://ameblo.jp/junker-okd/entry-11138218662.html
ちなみに,俺はハード系はあまり得意ではないです.
ハンダ付けは,できないことはないですが,できれば遠慮したいレベルで苦手です.