忙しくてまだ答えてないのだけれど、先日アンケートがきた。
「9月入学移行に関するアンケート」
http://www.agl.titech.ac.jp/news/detail_90.html
しばらく前に、東大が9月入学になるという話が話題になっていたけど、それに乗っかる気なのか?
目的は、
1. 欧米の大学と学期を合わせることによる、国際的な学生・教員の人材交流の活性化
2. 高校卒業から大学入学までの5ヶ月のギャップターム導入による課外活動(留学・インターン・ボランティア等)の推進
らしいのだけど、いまいち必要な気がしない。
いや、やるのは一向に構わないんですけど(俺がもう一度入学することはおそらくないだろうから)、別に必要だとは思わない。
大学の制度についてはよくわからないことが多すぎるんだけど、現状でも大学院は10月入学が可能であるし、結構な数の留学生が10月入学をしてくる。
でも、この9月入学というやつは学校全部の入学時期を9月にしてしまおうということなんでしょう。
これって、学校の所属期間が2年半になるんじゃなくて、2年+半年のニート期間を設けるわけでしょう。
大学受験が終わってから、無駄に半年ニートの期間を設けて学校に入学させるということになるわけです。
ギャップタームって、学校には所属しないから、完全にニートですよ。
よく高校受験とかで、「推薦で入った人は、周りの受験組が勉強している間なにもしないから、高校に入ってから一般入試組より学力が下がっている人が多い」というヤツを、もっと長い期間かけてやることにならないか……。
人材交流、というのはもしかしたら大事なのかもしれない。
今やどこの大学も、大学院には留学生ばかりで、日本人博士なんて希少価値なんだから、十分人材交流できている気はするが、それでも大事なのかもしれない。
というか、日本人の子供が少ないから、大学の生き残り戦略として「留学生でもいいから入ってよ」なのかもしれないけど。
今だって留学は普通にできる。
それでも、たとえば日本国内でも筑波大学が3学期制だったりして不便はあるのだから、留学ならなおのこと時期を一緒にすれば人材交流はできるんだろう。
だけど、それ以上に半年間のニート期間の方が問題がでかい気がしてならない。
現在、ニートがどれくらいいるのかよく知らないんだけど、でも結構いるんだと思います。
流石に学校の友達でニートやってる人は(学校に来てるのだから当然なのだけど)いないんですが、それ以外のところではいろんなニートがいます。
俺は別に悪いとは思ってないんですけど、それを「社会問題だ」と言って働かせようとする動きとはまったく逆なんですよね。
こういうのは多分、「意識高い学生」には有用なんでしょう。学校に所属していない時期があったってしっかり目的通りのボランティアとかインターンとか留学とかするんでしょう。
でも、そうでない大多数にとっては「学校によるニート推進期間」にしかならない。
だったらもう、就職率なんか自慢してないで、「ニートになるかもしれないけど、意識高い学生には有用だよ!」って宣伝した方が面白い。