恒例:水だけ飲み会

ストーブの上に1分間手を置くと1時間のように感じる。かわいい子と1時間いっしょに座っていると1分のように感じる。それが相対性だ。 

アルベルト・アインシュタイン

どっかの名言なのか迷言なのか、そういったスレで見た気がします。

さて、

2日間ちゅれが来ていました。

お互い暇なわけではないし、用事があってきているので、そんなに遊んだ覚えもないんだけど。

最近ちゅれと飲む機会も減った。

昔、柳田研時代の飲み会というやつは月に1回のペースで開催されていたし、朝まで、もしくはそれにかなり近い時間までやるのが当然だった。

なんでそんなペースでできたのかよくわからない、というかお前ら、次の日授業あるだろうと言いたい。

流石に授業がある日はどうだったか覚えてないけれど、大抵明け方までやるのだ。

だから、卒業式の祝賀会ムービーを作る際、みんなから集めた写真の中に、明らかに時計が午前3時を示している写真とか混ざってて、使っていいのか迷った記憶がある。

ちゅれは寮生だったし、あまり最後までいることはなかったけど。

というか、寮生はやっぱり寮に帰って寝たいんですよね、多分。

再認識することといえば、相変わらず「3分だけ寝かせて」が連発されること。

これは俺の家でもよくあったし、飲み会をやるとよくあった。

気付いたら寝ているのが高ちゃんで、「3分間だけ」と言って寝始めるのがちゅれである。

ちなみに浅井は最初から寝ている。

高ちゃんは、大体とてもノリがいい。酒を飲んだ時の高ちゃんは非常にノリがいい。

いいのだが、ある程度以上飲むと、電源切れて寝始める。

それが、ちょうどいいところで寝るもんだから、みんなにかなり反対されるんだけど、それでも電源が切れると寝るのだ。

多分、この方式に則った方が翌朝気持ちよく生きていける。

俺や田島のような、非常に不健康に、「家で飲み会したら、朝小学生が集団登校する声を聴きながら寝る」というのはよろしくない。

なにしろ、それをやると起きるのが16時とかになる上に、次の日まったく元気が出ない。

田島は、多分このころ飲み会の芸としてブリッジを覚えた。

今でも要求されることはあるのだが、まぁそんな簡単に披露しない。

なんでそんな芸だけで笑いが取れるのかまったく意味不明なのだけど、なぜか突然飲み会の途中でブリッジをしだす、それが田島。

そして、さらに健康的なのがちゅれだ。

この「3分間」はかなり序盤で出てくる。

どうも、さすがにおじさんだけあって寝るのが早いらしく、酒が弱いのだか就寝時間が早いのだか、どちらなのかよくわからない。

よくわからないのだが、とにかく寝るのが早い。

柳田研の初めのころといえば、今は信じられないのだが、谷さんが弱かった。

弱かったのか、飲んだことがなかったのか、よく覚えていないけど、とにかく最初のころたにさんは酒をあまり飲まなかった。

でも、誰が教えたのか、半年もしたころにはちゃんと朝まで飲める人間になっていたなぁ。

誰が教えたのか、ちゃんと日本酒も飲めるようになってたなぁ。

金がない柳田研は、たまに水だけを飲んでいた。

しっかり計画して飲み会をやるんじゃなくて、「あれ、今日帰りたくないな」と思った時点で始まる。

それも、水ばかり飲んでいて、それで盛り上がってる。

俺たちは、もしかして柳田研の部屋と水だけあれば、相当盛り上がれるんじゃないかと、今でも思っている。

つまり、馬鹿しかいなかった。

でも、「結局明日授業がある」とか「運転して帰らなきゃいけない」という状況下では、それなりに理にかなった方法だと思う。

まぁ、水しかないんですけどね。

水しかなくて、喋りながらなんかあれば水を口にする、という流れだったから、それはもうすごい頻度でトイレに行った。

本当に、そんなことを延々繰り返して、「俺たち馬鹿だな」って思って帰るだけなんですけどね。

そうして1年経つ頃、入ったときに取り付けた水道の浄水器は、まるでドモホルンリンクルのごとく、なんとも弱弱しい勢いでしか水を出せない状態になっていました。