みなさんさようなら、新入生が来ましたね。
いつの間にやら2年生なんで、研究室にもM1がやってきました。
ああ、もうイライラする!
制作会社でアニメを語るヤツなんなの!!本当に意味わかって言ってるのかよ!!
っていうのが最近の悩みです。
「フン、まったく素人どもが」って心の中で思っています、嫌なやつですね。
制作会社で区別できなくはないのですが、たとえば演出だとか脚本だとか、ましてや監督なんて毎回変わるわけでしょう。
それでも区別できるというのは、毎回監督が会社の中の人間だったり、ほとんど固定で監督やスタッフを変えないところだけなんですよ。
それをですね、京アニとシャフト以外安定なところがないだとかいうのは、まだまだにわかなんですよ。
確かに京アニのアニメーションは監督を社内から選びます。
特に、石原達也、武本康弘が2000年代に京アニを盛り上げてくれた監督です。
なので、安定はしています。
でもね、会社の生い立ち的に考えれば、そういう会社ってしっかり他にもあるんですよ。
たとえばガイナックス、有名どころスタジオジブリ、サンライズ。
逆に東映なんかはでっかいので、演出がシリーズの下になるので、シリーズ内での安定性はないのだけれど、作品間にそれほど激しい差は生まれない。
だから、そうやって区別できるもの以外は、基本的にアニメーションの出来の部分でしか区別できないんですよ。
でも、大抵そういうこと言っているにわかは、「このアニメ面白かった」「このアニメつまんなかった」じゃないですか、にわかだから。
まったくもって、見ている場所が違う。
ましてや、アニメ業界というのは、企画立案がかなりいろんなパターンあって、そのアニメがどういう経路で持ち上がっているのかは、なかなかわからないんですよね。
だから、アニメーション制作と記載されていながら、別にそこが主導で作っていない場合だって多々ある。
孫請けなんてザラにあるし、制作の方にどれだけ細かい注文が来るかはプロデューサーにもよる。
だから、アニメーション制作と記載されている会社だけで区別する奴は、そういうことがまるっきりわかっていない。
確かに、確かにリトルバスターズのアニメーション制作は、京アニかJ.C.STAFFかといえば、前者の方が安心なのだけれど。
でも、それは京アニであれば十中八九、石原達也か武本康弘が監督だという予想が立つからだ。
そして、スタッフというのは個々の実績も多少あるのだが、組み合わせでかなり変わる。
たとえ岡田麻里が参加していたって、フラクタルレベルでつまらないアニメを作ることだって可能だし、その直後に花咲くいろはレベルの作品を作ることも可能なのだ。
シャフトと新房昭之、のように組み合わせが割と固定化されていて、スタッフもキャストも、制作現場の空気がいいところは、やはり安心できる。
だから、京アニだったら安心というのは、一理あるのだが、それは安心できたというだけの話だ。
この先、どのくらいのアニメを制作してくるのかは、まだまだわからないし、ましてや「J.C.STAFFだから」という理由だけで、ダメだったなどと嘆いているのはにわかでしかない。
あまりオタクがいなくてやっぱり悲しいのだけれど、頑張って新M1の5人を洗脳したいと思います。
こんなにわかな発言をさせていたのでは、外に出せない!
とりあえず、定番文句「今期のおすすめは」という、なんかお酒に詳しくないんだけどうっかりバーに行っちゃって「今日のおすすめは何ですか」みたいな、「私よくわからないですけど何か」みたいなことを言うのはやめよう。