最近「あなたを天才にするスマートノート」
これを読んだのだけれど、かなり面白かった。
「あなたを天才にする」と言っているからには、きっちり「天才」を目指している。
目指しているのが「秀才」であるのならば、一般に売られているノート術でもできそうな気がするのだが、明らかに「天才」を目指しているところが全然違う。
「天才」ってなに?「秀才」と違うの?
はい、違います。
ただし、勘違いしてはいけないのは、天才と言っても、決してあなたの才能を開花させて、絵だけで飯が食っていける人間にしてしまおう、とかいうわけではありません。
この本の考え方のロジックというのは、「いつデブ」に非常によく似ているのだと思う。
俺はまだ、「いつまでもデブと思うなよ」は読んでいないのだけれど。
考え方や、狙っているところが見えてくるので、いつデブは読んでいないのに、最近「俺はダイエットもできる」と本気で思っている。
ダイエットする必要はまったくなくて、これ以上痩せたら結構やばいのだけれど。
逆に「太る努力」を少しはした方がいいくらい。
さて、
春の新アニメで「LUPIN the Thrd ~峰不二子という女~」の第1話を見たのだが、非常に面白かった。
絵も特色があり、イマドキの絵ではない。
全体的に80年代や90年代のルパン、それに基づく劇場版やTVスペシャルを見ていた人間には非常に受けがよさそうだ。
描き方や、前述のとおりの絵そのものがかなり、おじさん風味いっぱいなので、うっかりおじさん集団が子供を気にせず作ったアニメかと思いきや、そういえば監督は山本沙代でした。
ミチコとハッチン以来見ていなかったのですが、なかなか味のあるアニメを作りますね。
目立ってはいないけれど動きはかなりあり、キャラクターも多少崩れます。
今の3CDCGをふんだんに使ったアニメのように、きっちりした造形を保たず、見事に崩れます。
絵的な話ばかりで申し訳ないのですが、ラフで描いたときに描く影のようなものがかなり多用されます。
照明が暗いシーンでは、しっかり画面は暗くなるのですが、人物の影などはかなり強調されて、そのような線が出てきています。
これがどの程度原作に沿っているのかわからないのですが、ルパンのセリフというのも、やはり旧作風味なんですね。
最近の、なんかいいことしてしまえというルパンではない。
背景を担当する美術監督が田村せいき、というのはかなり驚きでした。
さいきんは、けいおん!やハルヒといった人気タイトルで、かなりはっきり、くっきりした背景の担当が多かった気がします。
キャラクターの色彩も、トップページの絵ほど、色彩は鮮やかではありませんが。
というか、この使い方はまさにミチコとハッチンでよく目にした、OPの絵ですよね。
これは見る人が見れば、かなりオサレに見えるアニメで、もしかしたらタイバニで流行った「おじさんかっこいい」タイプのアニメな気がします。
昭和の良さ、というほど昭和っぽさを感じているわけではないのですが、たとえばルパンの顔の作画、というのか、キャラクターデザインというのか、そういったものがまったく違います。
近年のテレビシリーズなんて、まったく魅力を感じない、うっすい顔にうっすい色を使っているのですが、そいうったインパクトは半端ない。
あと、ルパンというのも最近どんどん人を殺さなくなってきて、アンパンマン化している気がしてならなかったのですが。
というのも、「グハハハ」と笑うような、根っからの悪人で、狙うのはルパン一味ばかり。
悪役の特色もなく、最後にちょろっと誰かが死んだりするだけ、というパターンが非常に多かった。
今回は全然違って、最初から「殺しもアリ」なので、まったく展開に違和感はないし、見事な悪役なんですよね。
また、視点も少し違い、ルパン一味というのもまだ存在しないので、今までかなり固定されてきたキャラが、初期からばらされていくのがかなり面白いです。
今までであれば、ここは五右衛門が助ける、ここは次元が一緒に行く、といったようなキャラ付けが固定されていて、ルパン三世といっておきながら、一味としてキャラクターがかなり固定化されていた。
そういうものがなくて、いきなり仲間が増えたりもしない。
だから、まだまだキャラクターが伸びそうな気がする。
というわけで、子供向けアニメ、深夜の萌えアニメ、深夜の日常アニメ、どうしょうもないギャグアニメ、に飽きた方々、是非一度見てみてください。
流石にルパンくらいは皆さん多少は知っていると思うし、話も1話区切りだと思うので、是非第2話でも狙ってみてください。
日テレで水曜の25:29からです。