最終回まで見ました.
最高でした.
今期の中で言うと,(実際の面白さ)-(放映開始前の期待) の値が結構大きい作品でした.
落ち着いた普通の面白さかと思ったんですが,あまり落ち着きなくかなり面白かったですw
このアニメについてはいろいろ語りたいことがありますが,象徴的な部分で,まずはED曲から話しましょう.
secret base ~君がくれたもの~
ZONEの曲ですが,ちょうど10年前の曲なんですよね.
だから 10 years afetr versionと銘打っている.
これに関しては完全に主観的な懐かしさなので,どうしょうもないんですが,懐かしいよね.
同じ世代だとわかるかもしれないけど,
小学校6年生の夏休みが,Whiteberryの夏祭りで,
中学校1年生の夏休みが,ZONEのsecret baseでしょw
10年もたつんですね.びっくりだよ.
なのでエンディングは毎回聞いてました.
これは演出の上手さなんですが,一本の話の終わりとからエンディングに入るとき,上手く重ねてくると見入ってしまう.
化物語もそうだったけど,こういう演出にされるとどうしてもエンディングを聞かずにはいられない.
そして作画の話をしましょう.
アクションものではないので,それほど激しい作画はないです.
動きという意味ではカメラワークも激しくないし,キャラの動きもすごいわけではない.
ただA-1なだけあって,ダメな作画はほとんどなかったです.
キャラクターデザイン,どちらかというと,そういうキャラの絵そのものは田中将賀の絵でした.
全体通してそれほど違和感もなく進めてくれました.
背景については,もう少し頑張ってもよかったかなぁ.
あんまり好きじゃないんですよね.
夏の,自然背景多めだと,やはり物足りない.
一応キャラデザには合っているんだろうけど.
もうちょっと背景に対するカメラアングルとか,光のバランスとか入れてくれてもよかった.
そういう点でいうと,京アニとか,新海誠とか,そういう絵が綺麗で通っているアニメ会社のはやはり一味違うかもしれない.
んー,これは演出の一部かもしれないけど,キャラを写しすぎかな?とは思う.
テレビシリーズのアニメとしてはすごくいい出来なんだけど,映画的にみるとカットはやはりもう少し背景とか,物体,キャラではないものにあてた方が感情表現が豊かになるかもしれない.
声優は,
がメインキャラたちです.
茅野さんは本当に去年からこういうお仕事を始めた方なので,序盤でここまでいい作品に当たったのはいいことだと思います.
来期も,神様ドォルズ,神様のメモ帳,猫神やおよろず,で主要キャラとして出演するので,チェックしてみましょう.
ただ,俺の好みの声ではないんだよ☆
脚本は全編通して岡田麻里.
最終話の演出は監督の長井龍雪で,本当に上手かった.
物語の設定が秩父という,昔を思い出すにはちょうどいいくらいの田舎設定.
まさしく秘密基地が作ってあって,周りも山になっている.
そしてひと夏だけの話というのが,非常に上手いですね.
オリジナルだからこの長さでここまでいい話にできるんだろうけど.
最終話に限って言うなら,最後には仁太にもめんまが見えなくなり,そのあと,全員に見えて終わる.
というこの演出がにくい.
本気で上手い.
全員が見えたときの,昔の回想が本当に泣ける.
あの場面だけはめんまの回想じゃなくて,リアルにやってるところに重なって見える思い出の,最後のひと時っていう印象が強い.
この場面のおかげで,この話がすごく泣ける懐かしい話になりました.
初期状態では,めんまはじんたんにしか見えません.
これは最終回で手紙に書いてあった通り,そういう流れかなと思ってたけど.
でも,最後で見えなくなって,全員に見えて終わるというね・・・
二人のラブストーリーで終わりにしなかったところが,本当にいい話.
最後,全員が見えていた瞬間だけは,みんな小学生のころに戻っているんだよ.
タイトルの「あの花」の話を全然しなかったところはすごいなw
絵的には見えてても,そのことを最終回までは一回もセリフにしなかった.
主人公に感情移入,というわけじゃないんですが,見せ方はかなり上手かったです.
タイトルの件もそうですが,このおかげで,途中まで気になっていためんまの最後の電話の話とか,そういう謎になっていた部分がどうでもよくなりますw
最終回で,わかったようなわからないような.
でもなんかそういうのどうでもよくなった.
というわけで,今年は聖地巡礼に行きましょう.