理解して言ってるのかは別にして、言っていることは大体正しい

今日はアニメの監督業その他について話しましょう

よく、「京アニのアニメだから見る」とか「GAINAXだから見る」のようなコメントを見受けます

俺もしていますね

ここに挙げた京都アニメーションGAINAXというのは、アニメーション制作会社ですね

アニメーション制作会社が何をする会社かというと

アニメを作るんですが、主に絵を描くところなんですね

いや、絵というよりは、絵を描いて動画にする

だから、ストーリーを考えたり、設定を考えたり、脚本を書いたりするのは

アニメーション制作会社じゃないんですよ

基本的に監督やプロデューサーというのがいて、その人たちが中心になってアニメを作ります

で、絵の部分をアニメーション会社に頼んでいるだけのことなので

京アニだから見る」というのはなんか変な話でしょ

さて、

ここで監督について考えてみましょう

この人はアニメを作るとき、中心的になる人物です

この人は一体どこの所属なのか?

実はアニメーター

原画や動画を描く人は、アニメーション制作会社に雇われています

まぁ給料は安いし正社員なのか怪しいですが、とりあえず会社に雇われています

じゃぁ監督は?

実は別にどっかに雇われていたり所属していなくても、全然監督ってできるんです

たとえば「サマーウォーズ」の監督、細田守

東のエデン」、「攻殻機動隊S.A.C」監督、神山健治

いろいろヤバイの監督した新房昭之

などは、フリーです

だから、会社は関係ない

一応仲のいい会社というのがあって、仕事をしやすいメンバーがいる会社をアニメーション制作会社としてアニメを作ることが多い

というだけであって、別に新房昭之はシャフトに雇われているわけではないですね

神山健治もI.Gに雇われているわけではない

とすると、アニメーション制作会社を指定してみるというのは、すごく変な気分になりますよね

まぁ作画だけを追い求める人はそれでいいんですが

一般的にはやはり話が面白くないと見ないじゃないですか

じゃぁなぜ「京アニだから」になるのか

それは京アニGAINAXが結構特殊な会社だからです

分かりやすく言うなら、ジブリ型の会社なのです

他のアニメーション制作会社と違い、京都アニメーションのアニメは

全て監督は社内の人間なのです

ふもっふから一番新しいけいおん!!まで

全て監督は京都アニメーションの人間なのです

(仕上げ会社だったのに監督業をできる人がいたことが驚きですが

GAINAXも同じく、王立から、パンティ&ストッキングwithガーターベルトまで

監督はGAINAXの社員から出ています

※ただしグロス請けはさすがに違いますよw

アニメの絵だけ作る

色だけ塗る

そういう会社ではなく、会社の取締役が、プロデューサーだったりする会社なんですね

だから、「こういうアニメが作りたい!じゃぁとりあえず会社作っちゃおうか」という思想に基づいてできている会社なのです

京アニは若干違いますよ

そしてこういう会社はプロデューサーがその会社の社長というパターンが結構多い

だから会社指定で期待したりできる

だって話を作る人は、ほぼ間違いなくその社内の人間なんだもん

世間が毎回ジブリの新作に注目するのと同じで

オタクが毎回京アニの新作に注目するのはそういうわけです