最近,FlashPlayerが安全ではないと言われる…….
更新しろというので更新してみるのだが,Linux版のAdobeFlashPlayerは11.2で更新を停止し,以降はサポートのみとなっているのは有名な話です.
なので,どれだけ最新にしても「安全ではない」と言われ続けます.
そこで,今回はFireFoxで最新のFlashPlayerが動くようにしましょう.
といっても公式版のFlashPlayerはもちろん対応していません.
あれ,でもよく考えるとChromeは……
よくよく考えると,たとえLinuxであっても,ChromeやChromiumはFlasyPlayerが普通に動作しています.特に警告も出ていません.
まず第一に,ChromeはFlasyPlayerを内蔵します.
Adobeが提供しているFlashPlayerのバージョンに縛られずにブラウザ自体が提供しています.
そして,これらのブラウザが内包しているFlashPlayerは,FireFoxが依然として採用している古いAPI(Netscape Plugin API)を使用せずに,新しいPPAPI(Pepper Plugin API)を使用しています.
実は,Adobeが開発を終了しているのは,古いNPAPI版のFlashPlayerなのです.
Chromeに実装されて動いている通り,LinuxにおけるPPAPI版のFlashPlayerは現在も開発中であり,随時更新されています.
つまりPPAPIのFlasyPlayerを動かすことができれば,実は問題ないのです.
FreshPlayerPlugin
PPAPI版のFlasyPlayerは今のところChromeとChromiumに内包されているだけですが,これをFireFoxでも動くようにしようというのが,FreshPlayerPluginです.
i-rinat/freshplayerplugin · GitHub
もちろんこのソースをビルドしても入りますし,PPAからでも入れることができます.
$ sudo add-apt-repository ppa:nilarimogard/webupd8 $ sudo editor /etc/apt/preferences.d/ppa-nilarimogard-webupd8 Package: * Pin: release o=LP-PPA-nilarimogard-webupd8 Pin-Priority: 100 $ sudo apt update $ sudo apt install freshplayerplugin
PPAで入れる場合は,これだけでFireFoxに最新版のFlasyPlayerが入ります.
見事にバージョンは最新版になっており,警告も出ません.
参考
第340回 Firefoxで最新バージョンのFlashを使用するには:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社
だだし,上記の記事にもある通り,FireFoxをPPAPIに対応させる予定はいまのところないというのが,なんとも悲しいところです.
というか,イマイチ方向性がわからないんだけどMozillaはFlashPlayerの部分をどうするつもりなんだろう.