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揉めたとしても「なんでもできる人」がいないと回らない

そんなのはよくあることだってわかっていますよ,っていう前提で話します.


その昔,ラグナロクオンラインにドハマりしていたころ,よくこういった組織的なことで揉めました.

GvGという,いわゆる対人で攻防を繰り返すイベントをよくやっていました.
そのため.日常的にギルドという組織単位で動くことが多かったです.



ギルドは常に人を募集していました.

GvGとは,ギルトvsギルドのことです.
ギルドという組織単位で城を奪い合います.
人数制限も実質ありません.
そりゃ個人の能力が多少足らなくても,でかい組織の方が強いに決まっています.


その結果,中心部の人間の実力が上がり,時間が経つにつれて組織は大きくなっていきます.

それに伴い,実績もよくなっていきました.
人数的には,一番小規模なときで10人,安定していたころは40人くらいまで経験しています.


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リーダーより大事な「なんでもできる人」

組織なのでギルドマスターがいます.
基本的に,ギルドはこの人の方針によって運営され,GvGの本番のときも,この人の指示によって動きます.
そのため,ギルドマスターの資質に左右されるところは,それなりにあります.


が,それ以上に重要なことは,「なんでもできる人」です.
ギルドマスターはキャラクターを変えられません.つまり,「今日はこのキャラで出陣!」ができないのです.

そうなると,その日の出席率によって職を上手いバランスで用意するのは,メンバーの役割になるんですね(この辺うまくできてる).
このときに,

A:「私今Wizしか出せません」
B:「俺,今日AXで出たいー」
C:「お,じゃぁ魂かけるよ!」
マスター:「全力疾走するわ」
俺の内心:「いや,この人数の少なさで魂とか出してる余裕ないから.もっと役に立つの出せよ」
なんでもできる人:「じゃぁブラギ用意しますね」
俺の内心:「この人いい人!!!」


となるわけです.

この,なんでもできる人,全体のバランスを見て,今一番必要なところをちゃんと補充してくれ,なおかつこういう人に限ってレベルがやたら高い.
キャラのレベル的にも,スキルレベルとしても,仕事をきっちりやってくれる.

こういう人が何人いるかによって,そのギルドの全体としての戦力がかわってきます.
こういう人がいないと,戦力が個人のレベルに依存してしまう上に,毎回の出席率によって戦力のばらつきが大きくなりすぎてしまって,「今日は戦えない日」というのが多くなってしまいます.
そうすると,せっかく集まってもモチベーション下がってばかりですので,続かないんですよね.

トップダウンな組織

もちろん組織によっては,マスターや,参謀のような人が「あなたはこれやってください」という指示が出るところもあります.
そうすると,バランスは毎回保たれて安定はするのですが,個々人としては「次はこれやりたい」というのが組織内で通らなくなっていくので,それはそれで「お仕事」として割り切ってやる気持ちが大きくなります.
GvGでは勝てていて,報酬もいいけど,好きなキャラは勝手に育てる……みたいな状態になるわけですね.
こうなってしまうと,「私本当はこれやりたいんです」と言い出したもん勝ちになってしまうので,気の弱い人が悲しくなる組織構造になります.

人数が増えてくるとそうなった方が効率がいいときもありますけど,指示が回りきらないというジレンマを抱えます.

新人を育てる

ギルドのメンバー募集で,一番楽に取り込めるのが「初心者」です.
それなりに経験のある人は,自分の価値も認識しているし,何を求めているのかがわりとはっきりしています.
そういう人は,それにあった大きさのギルドに所属したがるので,あまりこちらからアプローチをかけても,乗り気で来てくれる人ばかりではありません.
一緒に来てくれることもあるけれど,常に一緒にはいないよっていう人も結構いる.


しかし,初心者は「教える」や「アイテムを与える」,「一緒にレベルを上げる」など,こちらから贈与が非常にやりやすい.
そして,その人の好みは多少あれど,「今この職が足りないので,これを作って育ててほしい」という要望をこちらから出しやすい.


ここでも「なんでもできる人」が非常に重要です.
こういった初心者を育てるという作業は,基本的にギルドの時間以外から捻出されます.
つまり,暇な時間に個人的につきあって一緒に狩りにいってあげる必要があります.

そうしたとき,「狩り場ではあまり強くない」「職に偏りがある」と,ペア狩りが難しくなってしまいます.
どんな狩り場でも,それなりに効率よく狩れる職とレベルを同時に持ち合わせており,たいていの場合それはGvで必要とされない方向の強さになります.

それをやってくれる人がいないと,結局大人数で計画して狩りにいくしかなく,メンバーからも不満は出ますし,高レベルダンジョンでないと結局効率が悪い.


じゃぁ新人をなんでもできるようにするには?


これは気の長い話で,なんでもできる人は,勝手になんでもやってくれるのがいいところなんです.
つまり,「頼まれたところ」以外で,一人でレベルを上げたり,楽しみをみつけてくれる人じゃないといけない.

たとえそれがあったとしても,やはりレベルを上げるにはそれなりに時間がかかるわけでして,そんな一朝一夕で初心者がなんでもできるようにはならないんです.

だから,個々の職や役割に特化した人はともかくとして,なんでもできる人はどういうつながりからでもいいので,連れてくる方が早い.


結局揉めることは多い

一番重要なのは仲良しギルドではないというところです.
GvGという目的はあるわけだし,負ければみんな機嫌は悪い訳で,おまけに役割的にそんな役回りになる人はどうしても発生してしまう.

そうすると,よくつるむグループみたいなものは発生しやすく,「○○は嫌い」みたいな話って結構よく聞くようになってしまう.
そういうのって大抵が「なんでもできる人」を中心にグループになりやすいので,もめやすくはなるんですよね.

だからできるだけ,高価な材料が必要なアイテムはギルドの狩りでなんとかしようと言っているのに……,来ない!
みたいな状態になるわけです.



でも最初は「なんでもできる人」がいないときつい


問題はあれど,このように,非常に重要な役割を担ってくれる「なんでもできる人」ですが,これが初期段階でいないと相当きつい……というのは実感しました.

結局,みんなのモチベーションがだんだん低下していくことを防げない.
そういう人をギルド内で育成できない.
日によって,個人によってレベル差が大きくて,戦力にばらつきがあり,楽しめる人とそうでない人が出てきてしまう.





ちなみに今回話した「なんでもできる人」.
今回はソフトに書いてみましたが,世の中ではこのような人々のことを,「ネトゲ廃人」もしくは単に「廃人」と呼び,崇めています.
あまりに崇めすぎて,誤変換も合わさって「俳人」と呼ぶ場合もしばしば.


ちなみにリアルのレベルとネット内のレベルは反比例する傾向にあるため,たいていの人がニートです.
ニートは強いよ.とても大事.