ブートローダが壊れたときの恐怖

今回は必要に迫られて?Linuxを導入した話をします.

いろいろ悩みましたが,入れたのはUbuntu11.10です(12.04使えよ……).

[インストール編]

まず,初期状態では内臓HDD600GBに,パーティション分割することなくWindows7が入っていた.

そこから100Gちょいのパーティションを切り出し,Ubuntu 11.10を入れます.

Ubuntuのインストール画面でもパーティション分割をすることができる.

でも,HDDの操作っていうのはそれなりに時間がかかるもので,かなり待たされました.

ちなみに,WindowsファイルシステムはNTFSだが,Linuxext4を使う.

さぁ,ここで問題だ.

Ubuntuのインストールの推奨環境の中に「ネット接続」というものがある.

一般的に今のPCは大抵ネットに繋がっているから,問題はないのだろうが,俺は今ルーターを持っていない.

モデムに直で接続していて,Windowsではフレッツ接続ツールという(うざい)ものを使って接続しているのだが,Ubuntuでネット接続をするためには,pppoeconfでもって接続しなきゃいけない.

当然そんなものがインストール時点で設定されているはずもなく,仕方なくネットに接続してない状態で始めた.

OSのインストールは滞りなく…….

ただ,最後で警告が出た.

ブートローダがインストールできない.」

別に読み取り専用にインストールしようとしているわけではないし,何回試してもこれはダメだった.

仕方ないのでブートローダなしの状態でインストールを終わる.

ここで,諦めてWindowsブートローダUbuntuを呼び出せばよかった…….

ここからGRUB2のインストールをしようと思って,CDブートでUbuntuを起動し,GRUB2を入れようと頑張った.

そして紆余曲折,失敗するのでいろいろ試した結果,ブートローダは壊れた(笑).

ブートローダが壊れるとどうなるのか?

PCの電源を入れると,もちろんBIOSは起動する.

その後黒画面に,

Minimal BASH-like line editiing is supported. For the first word, TAB lists possible command completion. Anywhere else TAB lists the possible completions of a device/filename.

というメッセージが表示される.

ちなみにメッセージの下に,

grub>

と表示されていて,GRUB shellが起動した状態となっている.

ここから延々コマンドを打って,パーティションから上手くOSを見つけ出して起動できれば万々歳.

でも普通に考えて,ネットに繋がっていなければわからん!

とりあえず学校に行ってネットの繋がる状況で対応策を考えた.

Super Grub Disk

これで,Grubが壊れた状態でも,OSを探し出して起動できる.

ちなみに,一回で上手くいかないこともあるので,諦めずに何度か試そう.

というわけで無事Ubuntuを入れることができた.

PCが黒画面のまま自分の力ではどうしょうもなくなる恐怖,精神に30のダメージ.

[iBus編]

インストールが成功し,無事起動するようになって一安心.

必要なソフトをじゃらじゃらと入れてみた.

今回使いたかったのはCinelerraというソフト(別記参照→http://chitosedori.blog.shinobi.jp/Entry/998/)なので,入れてみて遊んだりした.

ところが問題がひとつ.

言語パネルが表示されない.

WindowsでいうとIMEみたいなものですが,文字入力するときに,画面の右下に出ているじゃないですか.

入力方式を変えたり,変換方式を変えたり,辞書を操れたり.

UbuntuではiBusというやつが標準搭載なのだが,これの設定をいくら変えても言語パネルが復元されない.

いろいろと調べたのだが,どうもこればっかりは原因がわからない.

iBusPythonで動いているので,Pythonのバージョンを上げたら動作しなくなった,という報告があったりしたのだが,そんなことしてないよ.

標準ではibus-anthyが入っているのだが,これをgoogleIMEが使いたいのでMozcに変更した.

そのため,

#> /usr/lib/mozc_tool --mode=config_dialog &

として無理やりMozcの設定ファイルを呼び出した(笑)

これで,辞書の設定やらカンマ・ピリオドの設定やらができた.

結局言語パネルは復元できませんでしたとさ.