『きいてますよ,アザゼルさん』公開録音に行ってきた

7月29日,『よんでますよ,アザゼルさん』のラジオ『きいてますよ,アザゼルさん』の公開録音に行ってきました.

出演声優:小野坂昌也神谷浩史佐藤利奈

昼の部と夜の部があったのですが,俺は夜の部参加でした.

ちらほら知っている顔もいたりしたんですが,なにしろ女子が多い.

いや,虎ノ門の駅からニッショーホールまで,ひたすら女子ばかりに遭遇すると思っていたけれど,やたら駅構内も青い袋を持った女子が多いとは思ったけど,中に入ったらそれ以上に女子が多い.

最前列なんてほとんど女子じゃないか(一部男子もいて,ひどいいじられようだったけど).

ちなみに俺はB列,つまり2列目でした.

近い,ステージが近い.

隣も女子!前も女子!後ろも女子!ていうか見渡すと男が圧倒的に少数派.男一人参加のなんと悲しいことか.

これが厳正なる抽選(小野坂)の結果によるものなのか,これが神谷浩史効果というものなのか,はたまたラジオを聴いている人も実はこの比率なのかはわかりませんが,正直肩身が狭いです.

アザゼルさんって,本編でもそうですが,あまりメールを多くは読まないですよね.

パーソナリティの語りが多い気がします.それは別に送られてくるメールが面白くないわけではなく,十分面白いのですが,小野坂がしゃべっている面白さをメインに作られているラジオだから,こういう構成なのだと思います.

今回だって,サトリナにセクハラしたり,サトリナにセクハラしたり,会場の女子にセクハラしたり,スタッフに文句いったり,ことあるごとに小野坂&神谷ペアがサトリナにセクハラしてましたからね.

あと,構成T(今回のラジオでは構成作家ではない)がちょいちょい出てきては,カンペとか物品を渡したりしていて面白かった.

そして,佐藤Dがしょっぱなから大失態をやらかし,音が出なかったりして怒られていた.

でもそれは,去年も絶望のときにやっていたから!

ところで,アニメ系,ことアニラジ系のイベントというのはマニアックだ.

だって,原作は漫画なわけですよ.

作品のイベントといったら,真っ先に思いつくのが原作者が来るタイプのイベントですね.これはかなり作品に近いところを愛するファンを集めるタイプの,いわゆる正統派なイベントです.

そして次にあるのが,アニメ系のイベントです.これには原作者が来ることが,まぁあまりない.

監督が来たりもするけど,最近はやはり出演声優が来て,歌ったり(アザゼルさんは……歌はないなぁ),作品のことについてしゃべったりする,ちょっと作品そのものからはずれたマニアックなイベントだ.

でも,アニメという作品になっているものを愛する人たちが主に集まるのが普通だ.

でも,アニラジのイベントというのは,それよりも圧倒的にマニアックである.

だって,原作者はまず来ない.アニメの監督もまず来ない.

来るのはラジオのパーソナリティをやっている声優で,スタッフはアニメを作っているスタッフでもなければ漫画関係のスタッフでもない.

通常アニラジというのは,アニメとはあまり関係ない会社が作っていたりしますから.

そしてなにより,漫画のイベントでもなく,アニメのイベントでもなく,アニメの宣伝をするラジオのイベントなのだ.

だから,原作漫画の話をするわけでもなく,アニメの話をするわけでもなく,ラジオをやる(もちろん,元が同じなのだから一部含まれるのだが).

つまり,リスナーから届いたメールを読み上げて,声優がトークをする.

そして,おそらくこの方式だからこそ,参加するのが面白い.

ラジオというのは,もともとおたより(メール)が届かないと成立しない.

だから,オタク文化系のイベントの中では,かなり極度なユーザ参加型のイベントなのだ.

ほかのイベントは,いわば授業のようなもので,質疑応答の時間が後半にちょこっとあって,しかもそこでは優等生しか発言を許されない空気がある.

いわゆる,アニメイベントでいうなら「変な質問を排除して,作品に関する他愛もないことだけ」しか聞けないというやつである.

でもラジオのイベントっていうのは,もう完全にニコニコ動画

「今日は浴衣ですか?浴衣ならパンツはいてますか?」って,これ作品には全く関係ないし,セクハラにもほどがある.

ほかの公式イベントでこんなヤバイ質問が読み上げられることは,まずありえないのだけれど,まぁこんなのばっかりで出来上がっているのが,アニラジの公録というやつです.

アニメという文化はかなり一般的になった.

でも,アニラジという文化は,まだちょっと変な文化だ.

言ってみれば,原作を楽しんで,アニメを楽しんで,そのうえでさらにラジオまで楽しんで,おまけに抽選の公録を当てて3000円くらいチケット代払って来ている,異様に高いハードルを越えてくる人がほとんどなわけです.

だからこそ,ある程度限定された空間で限定された,内輪の話だけを楽しめる.

絶望放送のときも思っていたのだが,はっきり言って一元様に優しくない.

いきなりラジオを聴き始めた人にもそうなのだが,アニメを知っている,原作漫画を知っている人にとっても,ハードルが高い.

おそらく,アニラジというのはある程度変な文化であって,そこに溶け込んでいないと,なかなか原作を知っていても手を出しにくい分野なのだと思う.

だからこそ,投稿するリスナーが他ラジオとかぶっていたりして,俺はこんなに女性ばっかりの公開録音にきても知り合いがちらほらいるのだけれど.

そしてここにはまだ,「俺たち」と思う仲間がいて,絶望放送が一番好きなやつも,あの空が一番好きなやつも,全ラが一番好きなやつも,DGSが一番好きなやつもいる.でもとりあえずアザゼルさの公録に来るとみんなして笑える.

そんな気がして,楽しかったです.

帰りも周り女子ばっかりで「まじ男子羨ましい」「あの最前列にいたやつね!」「ほんと,神谷さんにあんなにいじられて」とか言ってて怖かったけど.