村松健のライブに行ってきた

今日は村松健のライブに、Motion Blue Yokohamaに行ってきました。

場所はともかくとして、村松健のライブにはたまに無性に行きたくなります。

この人は仕事してるっていう感じを本当に受けない。

元々東京生まれで東京育ちだったのに、突然奄美大島に住みだして、今でも島に住んでいます。

ライブも、大盛り上がりなわけでもないし、満席にもならない。

みんなが大好きな大人気ナンバーがあるわけでもない。

昔から、かなり曲数は出している方なので、実際知らない曲も多数あるんですよね。

前述のとおり、ものすごく人気があるわけでもないので、廃盤になっているものもかなりあります。

だから、全然これで儲けている気がしない。

頑張って音楽で食っていこうっていう雰囲気じゃない。

これは音楽家だから余計なのかもしれませんが、そういうのは曲に出てわかりやすい。

以前、ライブに行ったときに「こっちに来るとどこに行ってもみんな急いで歩いている。島に行くと、誰一人として急いでなんかいないのに」と言っていました。

そしてその通りの曲想なんですね。

今回は、「うだるような暑さの中で生きていくことを歌いたいのに、クーラーの効いたスタジオでレコーディングした音は嘘になる。」

だから、奄美大島では浜辺でライブをやったりするし、地元だけのライブっていうのはかなり多いんですよね。

スローライフだとか、仕事をしないっていうと、怠け者だと罵る人もいる。

でもさ、ピアノが弾けて猫がいて、あとは自分が書いた楽譜があればいいじゃない。

お金で手に入るものは、いずれ縁があればまた手に入るし、奄美大島みたいに雨がよく降る島で、数年前のように水害になって避難する段になれば、それだけあれば幸せじゃない、という世界です。

ちなみに菅野よう子とはまた違って、ちょっと取りにくい譜面なんですが、リズムはかなり取りやすい。

あと、一度慣れるとこの装飾音は取りやすいしたまらない。