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拡張家族感とでもいおうか ―壁紙テレビの作るぼくらの未来―

今日傘買ったらものの10分くらいで壊れた!選択ミスすぎた。

だいたいなんでこんなに風強いんですか。

うっかり空が飛べるかなと思ったけど、雨が降ってなければ群馬のからっ風日常レベルだった。

どうということはない。

さて、

先日の岡田斗司夫ゼミで聞いた、なんかわくわくする話。

とある女の子が、遠距離恋愛をしているらしい。

彼女は実家に住んでいるのだが、あまり寂しさを感じてはいない。

というのも、この2人は毎晩映像つきのSkypeで話しており、むしろSkypeは写しっぱなしなのだそうだ。

だから、PC画面にはいつも相手の部屋が映っている。

そして、実家暮らしの彼女は、家にPCが一つしかなく、家族共用なのだそうだ。

そのPCが見える位置で、家族そろってご飯を食べたりする。

そうすると、おばあちゃんが、PCの向こうに見える彼氏のために、ごはんをPC画面の前に持っていくのだそうだ。

そう、まるで仏壇にお供えするように。

これも一つの拡張家族の在り方だ。

この話を聞いたときに、ピンと来たというのが、「壁紙テレビの作るぼくらの未来」だ。

簡単な話だ、俺のように一人暮らしや、寮暮らしをしている人ならよくわかる。

自分の狭い部屋の一面をディスプレイにしてしまう。

そして、そのディスプレイには自分の部屋の続きを映すんだ。

そうして、テレビの向こう側に映る自室の続きには、ネット上で仲のいい友達、離れて暮らす家族、誰でもいい、そういう人が映るようにする。

そう、壁紙テレビは、映像Skypeの領域を思いっきり拡大して、誰かと仮想的に部屋自体をつなげてしまうんだ。

こういう話を聞くと一気にわくわくしてしまう。

プロジェクタという手も考えられるし、その方が安上がりな気がしないでもないが、投影だと自分の影が入ってしまう。

それとこの部屋の広さだと必然的に短焦点じゃないと、部屋の続きじゃなくて窓枠が限界になる。

ディスプレイだとして、この一面壁紙の広さのディスプレイっていくらくらいするだろうかw

それなりの薄さも必要なのだけれど、技術的には、おそらく壁に貼り付けることができる薄さのものというものは存在する。

それと、物を飾ることはできない。

そもそも俺はあまり壁を飾ったりしないのだが……。

これってすごい拡張家族のとらえ方だ。

いや、家自体を分けて生きる現代人には、ものすごく利点が想像しやすい。

そして、もう一つ。

これは家族の形を維持したまま、友達と繋がりを維持したまま、スナフキン化することができるのではないだろうか。

国民スナフキン化計画というのがある。

一つの場所に永住するという考え方を捨てて、ネカフェ難民の上位互換のように、日本全国を点々とする生き方だ。

これは一つの場所にすまないことで、たとえば地震だとか災害だとかが起きたときに、実質難民にならずに済むという、見えやすい利点がある。

だけど、もっと面白いことは、これはアップルトピアに似ているのかもしれないが、税金の納税先が変わることにある。

だから、いい条例やいい政策をしている地域に住んだときは、スナフキンたちはとても快適で、その自治体に税金を納めているのだ。

逆に、嫌なことばかりがある場所はさっさと出ていけばいい。

そうやって、住んでいる人が熟議によって、ギリギリの妥協点を長時間かけて導き出すよりも、誰かがさっさと決めてしまって、それに賛同する人はそこに残ればいいし、嫌な人は出ていけばいい。

このように、税金だとか政策というものを、選択制にすることができる。

こういうスナフキンが、行く先々で、住む部屋自体は変わるのだけれど、接続されている部屋が変わらない、つまり家族や友達というつながりをかなり見えやすい形で維持したままスナフキン化できる。

分かりやすく言ってしまえば、家に帰ってきたとき、誰かがいるという状態を常に維持できるのだ。

これを聞いて、アバターみたいなものを想像する人もいるかもしれないけれど、これはおそらくリアルにすればするほど面白くなる。

壁紙にアバターなんか映ってたって、それはPC画面に映っていても同じだ。

等身大になれる以上、リアルが映っている方が圧倒的に面白い。

そして、別に1面である必要はないのだ。

トンネル状になっている水族館のようなもので、2面だって3面だってかまわない。

俺の部屋を吹き抜けに見せることだって可能だが、さすがに上下方向は人が映っていると不自然だな。

でも、そうやって家族だとか友達だとかが、疑似的に一緒に住んでいる感じがする。

まるで拡張家族感とでもいうようなものだ(拡張現実感の意味合いから考えるとちょっとずれるかもしれないけど)。

部屋の続きを映す、という発想を除けばどこかで聞いたことのあるような話だ。

部屋の全面に映像が映せるというヤツは、確かうちの教授が話していたし、部屋の1面だけに何かを映すというのは、うちの研究室にもある。

だからわくわくしてたのか。

知っている範囲で言えば、そのサイズでその薄さのディスプレイはかなり高い。

相手側の部屋全体を映すカメラも、ちょっと特殊なレンズが必要だなぁ。