アニメにはハードルがある
それは初期設定のハードルだ
ハードルと呼ぶにふさわしいかはわからないが
基本的に映画などではなく、シリーズ化されているアニメは
第1話ですべてが終わることはありえない
次の話を見てもらうためにも、次に続かなければならない
そうすると、すべてを第1話の30分でさらけ出すわけではないので
自然とわからないことがある
初めて見るアニメで、ネットの公式ページ等、その他予習を何もしていないアニメの場合
まったく真っ白の状態からスタートしなければならない
しかし、第1話ですべてがわかることなどないので
わからないことを理解する必要がある
というか、それを覚えたり理解しないと、面白みが分からない
それがハードル
実は、単発の話が多めで、シリーズで一個の長い話
という作り方をせず、1話ごとにサザエさんやドラえもん方式で設定が何一つ変わらないアニメが
一番ハードルが低い
初めから通してみていなくとも、簡単に楽しむことができる上、複雑な設定や謎などは
決して次の話に持ち越されたりはしない
逆に、一本の話で最初から最後まで通っているアニメの方が
ハードルは高めである
ただし、こういうアニメは、話の作り方が上手い
というか、上手くないと企画の時点で通らないので、割と面白アニメが多い
なので、一概にこういうアニメのハードルが最も高いというわけではない
逆に、1話ごとに少しずつ設定が追加され、1話から見ていなくとも、前回、前々回くらいは見ておかないと
話が続いてこないようなアニメの方が、よくわからないことを大量に抱えたまま無理やり終わらせるので
ハードルが高い場合がある
また、一本の話でできているアニメでも
長さによって変わるわけではない
「あ、これ面白いな」と継続的に思えるようになるまで、どの程度話を重ねて理解すればいいのか
という問題だからだ
アニメにはそのようなハードルがある
ハードルが置いてある方向が、俺の行きたい方向でない場合
ハードルのデザインが気に食わない場合
そんなときは第1話から切ってしまう
しかし、ハードルを越えたら
その向こうに見える景色が、なんか面白そうでなかった場合
その場合は、途中で見るのをやめてしまう
このようにして、ハードルを超えるまでわからない面白さというのもある
また、近年1クールアニメが非常に多いため
ハードルを越えて「あ、面白いな」と思い始めた頃には、最終回が近いなんてこともよくある
前置きが長くなってしまったが
つまり、「神のみぞ知るセカイ」が
思いの外つまらなかった
マングローブ制作のくせにこのつまらなさ
最近のマングローブはどんどんダメになっている
元はサンライズ系のくせに、どんどんつまらなく勢いのないアニメに手を出しつつある
プロデューサー、真面目に考えてるのか？
確かに、一概に制作会社で判断するのはよくないが
ないが、それにしてもサムライチャンプルーが第1作目とは思えない凋落っぷりだ
サムライチャンプルーは、監督が渡辺信一郎だったし
前田真宏も絵書いてくれたし、まぁオリジナルだもんね
神のみは
監督というよりは、ほぼプロデューサのせいでしょ
いや、この話の流れで倉田英之使うの間違ってると思うよ
アニメーションのできもかなり悪くなりましたが
なんというか、背景とか、こんな下手じゃなかったよ
キャラクターデザイン渡辺明夫なのに、全然動かす気がない
同じ化物語と見比べれば一目瞭然
静止画だと同じ絵柄に見えるのに、動いたら別モノです
困ったら、人間じゃない何か無形的なキャラ出して、ギャグにしてごまかす
原作マンガだし、ストックとかいろいろあるんだろうけど
このシリーズ構成にはちょっと疑問を感じざるを得ない
1話あたりは割と楽しいかなと思ったんですが
2話以降、展開が遅い
全体通してこのストーリ構成ですべて書くってばれた時点で、もうさっさかやるしかないと思う
こんなにグダグダもたせる意味がない
展開が遅すぎて飽きる
確かにギャルゲーマニアならこの進度でもいいかもしれないが
アニメファンはこんなグダグダ一人のヒロイン落として、12話構成とか納得しないよ
それってつまり、キャラの人数減らそうっていうだけじゃない
演出がすごいわけでもないのに、ひとつの話に2話も3話もかけて、展開が全然進まないってどういうことよ
そして、極めつけは先週分の第8話
この種のアニメで
攻略ヒロインなしの、ただの日常回を入れるか
そんなもの無意味だ
どう好意的にとらえても、間に合わなかっただけじゃねーか
話を小分けにして、多方面から出している
しかもカット数が少ないという時点で、脚本、セリフ数、作画枚数を減らそうと考えているだけである
これで話が面白ければまだマシだが、まったく面白くなかった
このアニメはヒロイン落とさなきゃ面白くならないアニメだよ
それ以外のストーリーを無理やりやろうとしても無駄である
